・作品解説:(くまがいもりかず)1880年岐阜県出身。1977年没。日本近代洋画の巨匠の1人である。油絵の多くは線と面だけで構成されている作品が多い。その独特の技法は熊谷技法とも言われており、油絵の名品であれば没後50年経った今でも数千万の価値はする作家である。現在でも美術館をはじめアートフェア東京などでも展示されるので機会があれば油絵も見て頂きたい。本作品の「心の四季」は筆のよれから最晩年の作品である事が想像できる。脳卒中で出歩かなくなった熊谷守一は、自宅の庭以外の四季の風景を心で見る事も楽しんでいたのではないか、外に出ましょうと言った客にこの書を渡し、「四季は心で楽しむもの」を諭したのではないか、そんな物語を思い浮かべる作品。 熊谷守一美術館 on X: